更なる支援を求む!!

大木敏正 5/31

 高橋徳治商店のヘドロ出し作業をやりきりました。この報告は5/25の熊谷報告に記載してあります。この5月25日の大型動員は、栃木の高澤専務が3日間支援に入ってくれる事をきっかけに組み立てました。そしてお隣の青森にも支援の派遣をお願いし、支援活動初期の段階で来てくれた岡田さんも加ってくれました。そこに岩手の組合員と職員も大きく動員して行った経緯です。

 高橋徳治商店本社工場のヘドロ出し作業は3/27から始まりました。この初日は高橋社長を先頭に従業員が集まり行いました。それを知った神奈川の古島さんが3/28から参加し、生活クラブの支援活動の主要な活動になっていった経緯があります。

 工場の中はもちろんの事、トラックヤードすらヘドロに埋まっていたものを掻き出す作業のスタートです。流れ着いた瓦礫の撤去とヘドロすくい。重油にまみれたヘドロの重さと臭さとの格闘とも言える活動の始まりでした。約2ヶ月にも及ぶヘドロ出し作業が5/25に終わりました。細かな部分はまだまだ残ってはいますが、足の踏み場もない部屋はなくなりました。ガラスでできた外壁が破壊された関係から、遺体が工場の中に流れついているのではないかという不安を高橋社長は常に持っていました。だから全てのヘドロを撤去し、そこに遺体が無かった事に大きく安堵した事は紛れも無い事実です。全ての部屋のヘドロを撤去し、遺体が出てこなかった事を知った時の社長の笑顔がそれを物語っていました。岩手からヘドロ撤去に参加した組合員の皆さんごめんなさい。上記の事は皆さんには一切話していません。不安を掻き立てる事はしたくなかったからです。ご理解ください。

 そして第二段階のヘドロとの格闘が始まりました。工場にある搬出できない大型機械に入り込んだヘドロとの格闘です。機械メーカーが診断した結果、これらは修理可能という判断です。だから複雑な機械に入り込んだヘドロを、小型の消防車並みの水圧で掘り起こす作業です。ホームセンターで販売しているような高圧洗浄機では歯が立ちません。この威力ある放水車を関西四葉グループが大阪で手配し、石巻まで持ってきてくれました。1日16,000円強のレンタル料がかかります。そして4トン弱の容器を4トントラックに固定し、近くの北上川から水をくみ出します。ここは海に近いため海水が混じりこみ、しかも相当に汚れています。しかし水道水などは復旧する見通しなどなく、石巻市の浄水場までは片道40分もかかるための判断です。工場から5分の北上川から水を補給しても、1日5回から6回の放水が限度です。本社工場の中で一番メインの工場は2週間をかけて機械のヘドロ落としと床の洗浄を5/29に終わりました。今までは長靴でなくては入れないメイン工場は革靴でも入れるまでになりました。これで大型の機械を搬出できます。5/28には兵庫の尼崎にあるフライヤーのメーカーの担当者3人が現場を確認し、機械搬送の段取りなどを高徳の渡辺工場長と確認しました。あのフライヤーを撤去したら作業スペースが確保でき、今までは入る事ができなかった場所の洗浄もできるようになります。歩みは牛歩ですが、確実に前に進んでいる実感を持っています。これまでに仕上げる事ができたのも、栃木から、青森から支援に駆けつけてくれた高澤専務と岡田さんのお陰です。岩手の組合員と職員の頑張りも加わり、これができました。

 


 2011年 5月30日

                           生活クラブ青森 岡田 優貴

今回の支援内容は約2ヶ月間たくさんの支援者によって、気の遠くなる量のヘドロを運び出した後の、高橋徳治商店工場を洗浄することです。北上川から水を汲み上げ、放水車で大型機械や床を洗い流す作業を繰り返しました。

この作業を宿舎がある花巻から片道2時間半かけ5日間作業しました。その間岩手の組合員の皆さんがおいしいご飯を作って支援をサポートしてくれて、本当に感謝です。

自身3月23日~以来2度目の被災地支援になります。たくさんの人たちがつないできた支援の輪に自分がまた参加することで、その支援の輪を少しでも大きくしてつなげて行きたいという思いで支援にきました。

被災地は着実に前に進んでいます。しかし、まだまだたくさんの支援が必要です。岩手の組合員、職員は日常と並行して支援しつづけ頑張っています。

今こそ生活クラブが一丸となる時だと思います。是非支援活動に参加してください。 

 


 

組合員、職員、生産者の皆さんへ 「応援を求む!」

生活クラブ・栃木

高澤 文哉

5月25日から29日まで、岩手単協を介して石巻市の㈱高橋徳治商店の工場・設備のヘドロかき、南三陸町の被災者や学校給食への水・缶詰類提供のための㈱丸寿阿部商店への搬入に行ってきました。実際に行ってみて「テレビ、ラジオ、新聞のニュースで知り得ることはほんの一部でしかない」ということが良くわかりました。被災地の臭い、水の来ない渇き、風に舞う埃、電気のない暗さ。津波の被害の跡は、土地にコンクリートの基礎だけが残っています。その上にはどこから流されてきたのかわからない住宅の柱や屋根のトタン、車や船、土砂、あらゆるものが折り重なって瓦礫となっています。残された基礎の上にあったはずの住宅は、いったいどこまで流されているのか。その一軒一軒に家族があり、生活があり、仕事があり、人の営みがあったはずなのにすべてが流されてしまっています。その向こうには、穏やかな海がキラキラと太陽の光を反射していました。津波から助かった人たちはどんな気持ちでこの海を見ているのだろうか。映像や文字でわかっていたような気になっていた自分が情けなく、震災から2ヵ月半も支援活動に来なかった事を申し訳なく思いました。

しかし、この支援活動で単協を超えた多くの仲間が「つながっている」ことも実感しました。支援に参加された組合員やそのご家族、職員とその職員を派遣するために配達を交代した職員、我々参加者の寝泊りする宿舎を提供してくださった組合員、昼食のおにぎりを毎朝届けてくれた組合員、宿舎の夕食を準備してくれた組合員、搬入の道案内をしてくれた組合員、時間配分や仕事内容を組み立ててくれた方々。3月の震災の日から、本当に多くの人たちが関わり、協力し合いながら少しずつ進んできたのだと思います。だからこそ、㈱高橋徳治商店の工場床のグリーンコーティングが見えてきたときは、本当に嬉しく思いました。初めて出会った人たちと会話することで、距離は離れていても、組合員も職員も同じような悩みを抱え、同じようにがんばっていることも確かめられました。僕にとって得るものの多い5日間でした。

被災した生産者や地域の復興に向けて、まだまだ多くの人手が必要です。組合員、職員、生産者の皆さんに応援を求めます。是非とも時間を作って活動に参加してください。 


 

 そもそも高澤専務は3日間、岡田さんは5/25だけが当初の約束です。しかし岡田さんは貴重な技術の持ち主。重機の操作ができるため、青森の河野専務に無理を承知で支援の延長を申し出ました。機械や工場を洗浄すれば膨大なヘドロが溝にたまります。これを丁寧にかきだし外に搬出します。関西の四葉グループは小さなパワーショベルまで待ちこんでいますが、さすがに四葉グループの中にもこれを操作できる人は限られ、その人がずっと大阪に帰っているため、ヘドロの海は横に広がってきていた事情です。これをやっつけてもらった他、トラックに装備してある2トン(?)リフトの操作にもチャレンジしましたが、さすがにこれは経験がなく断念しました。

 結局この2人には5/29までいてもらいました。青森の河野専務には本当に申し訳ない事をしました。連合会の会議出席を取りやめてもらい、青森の配達に回ってもらいました。会議の主催者とメンバーの方にもここにお詫びします。岩手の勝手な行動で重要な会議を振り回してしまったお詫びです。でも、その成果は革靴でも入れるほどに洗浄は進みました。初めを知っている人からは信じられないと思うほどのきれいさです。真っ暗闇の中で全身を真っ黒にして掘り出したお陰で、水を使っての洗浄までこぎつけました。1Fの工場全部を洗い終わるにはこれから10日から2週間はかかると思われます。岩手が出せる人員は1日1~2人が限度です。放水による洗浄も過酷で組合員では厳しいです。その周辺の作業には従事できますので、県南、特に一関周辺の組合員の参加を呼びかけます。そしてグループの男性職員1~2人が支援に駆けつけてくれたらどんなにありがたい事か。この紙面を使い訴えます。

 そして嬉しい助っ人が入りました。太陽食品販売㈱の5人が6/2~4まで入ってくれます。しかもダンプ2台とユンボ1台を持ち込んで、社屋の駐車場に積み上げたヘドロと瓦礫の撤去を計画してくれました。本日の5/31が大潮です。積み上げたヘドロの所にも海水が流れ込みます。昨日の台風の強い雨と風もありヘドロ撤去は苦戦すると思いますが、太陽の仲間に嫌な作業を依頼します。石巻市に撤去を依頼しても「順番待ちです・・・」の繰り返し。しかも何度も何度も足を運んで書類を提出しなくては動いてくれない行政を待つ時間はありません。高橋社長には一言も話さずに行動を起こします。機械と工場を洗浄し、ヘドロと瓦礫の撤去が終われば、高橋社長と従業員は次のステップに向かえます。復旧に向けたスタートラインは重茂とは格段に違います。3ヶ月が経過した頃、高徳はやっとそのスタートラインに立つ事ができそうです。ズッと先を行っている重茂を目指して、3ヶ月もかかりましたがヘドロから工場を掘り起こし、次のステップに向かえそうな段階まできました。生活クラブグループからの更なる支援をお願いします。6/2からは重茂で生活クラブに出荷するワカメの袋詰め作業に、岩手も参加して担います。これは盛岡周辺の組合員の力で担いますが、毎日の作業となればなかなか思うように人員を集める事が困難でしょう。小さな岩手の組織だけでは全てを担うことは難しいです。しかも日本生協連からは大槌町の仮設住宅への引越し作業従事の動員も入りました。これは生活クラブグループに人員派貢を連合会が行っています。このような活動も重要です。だからまだまだ人手は足りません。更なる支援を求めます。岩手の組合員と生活クラブグループの皆さんに。

 (全身泥まみれのため写真を撮る余裕がありません。写真なしのお許しを!!) 

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