再処理工場の稼働中止を求める要望書提出

4/9青森県六ケ所村へ9名で行き、「六ヶ所再処理工場の試験と本格稼働の中止を求める要望書」を日本原燃と六ヶ所村へ提出してきました。

 

 

 

13時からの日本原燃への申し入れでは、広報部から4人の出席がありました。工藤理事長が要望書を読み上げて手渡し、約1時間質問や意見のやりとりをしました。

「生活クラブの生産者もいる青森や日本の食糧生産地である東北を放射能汚染から守りたい、取り返しのつかなくなる前に再処理をやめてほしい。やめた後処理には技術やそのための作業が必要となり、そのためにお金が使われるなら私たちも納得する。方向転換をするのは今ではないですか。」と9人それぞれがいろいろな質問や意見を出しましたが、「個人的には気持ちはわかりますが、3.11後も地元からは反対意見はなく、日本のこれからの経済成長や震災復興には電気=原発は必要で、安全を最優先に再処理していきます」というのが一貫した回答でした。

 「再処理のコストについて収支はどうなっているのか?海へ放出している排液の放射能濃度について福島原発には濃度規制が有るのに再処理工場ではどうなっているのか?」という具体的な質問には「あなた、よく知ってますね!」といら立った表情を見せたのが印象的でした。

この申し入れで何が変わるということはないかも知れませんが、市民運動団体でなく生活クラブが自分たちの生産者や食を守りたいと言う視点で発言したことは今までと違うようです。

 

 

 15時からの六ケ所村への提出は、村長・副村長は公務で欠席、代わりに企画・防災部門原子力対策課の職員2名と企画・防災部門理事1名が対応しました。

 

 

 

 

 六ヶ所村の非常に貧しい歴史、飢饉や身売り、出稼ぎなど村の抱えてきた問題を聞いた上で、11000人の人口のうち原燃の社員が2000人、その他原燃関連の仕事や飲食店・クリーニング店などの商業関係でも原燃の恩恵を受けている現状を聞きました。知識としては知っていましたが、実際に村に住む人たちの言葉を直接聞くとその苦悩が心に響きました。それでも「他人のお金は身につかないのでは?」と厳しく突っ込む組合員。「村長は交付金を使って交付金に頼らない自立した村の確立を目指している」ということで、その方向性に少し希望を持ちました。六ケ所村は長芋の生産地で、屑芋から作る焼酎はプレミアが付く程だと話していました。これだけでは産業としては成り立たないかも知れませんが、他に漁業・農業・酪農もあり、本来はこれらを基本に自立していきたかったのかなと思いました。しかし、年間20億円の交付金、今まで400億円を手にした現状からの転換は厳しいと感じました。国策できっちり再処理をやめることを決め、六ヶ所村の経済的な自立を実現しない限り、進んでいかないと思いました。

小学生もたくさん見学に来る原燃PRセンター、再処理施設を取り囲みどこまでも続く電柵、交付金で建てられた村の施設群、村役場の正面にある原子力防災倉庫、汚染が進んでいる尾駮 (おぶち)沼、イギリスやフランスで再処理された核廃棄物が搬入される港。再処理工場と共に生きる村の風景を目に焼き付けて帰ってきました。                                         

(斎藤 ちひろ)

 

 

<参加者感想>

  六ケ所村役場の担当者からは生活がかかっている気迫のようなものが伝わってきました。年20億円が交付され、地場産業の振興もそれに見合う成育がみられていない現状でした。原燃施設の稼働を止めるだけでは又もや国策の負債を地元に押しつけるだけのことと感じました。私の頭では対策が出せません。暮らしで発生するゴミは自治体ごとに処理されている様に、原発の廃棄物は各原発にお返しするのが良いと思いました。 (原澤)

参加して良かったです。本当に六ケ所村に来たのだなあと思いました。六ケ所村と日本原燃が長年築き上げた関係に、大震災や東電の原発事故は大きく影響していないのかもしれないですね。20年も前から放射性廃棄物と関わってきた側にとって当たり前の「海に放出する行為」に今さら何か言われても反応するに値しない、という事になるのかもしれないと思いました。「経済発展を一番必要と考えることが実はそれほど大事ではなかった。電気の使い方を改めよう。」と震災後は変わると思っていましたが、原子力は前進あるのみの姿勢には残念に思いました。 (相川)

日本では ここにしかない最終処分への理解をしてもらっているとのことで、「村の3000戸を年に2回、社長のあいさつ文をもって挨拶まわりをしているので村民もだいぶ安全を受け入れ、落ち着いてきている」と広報担当者の弁だが、村民の本音を聞いてみないことには分からない。 世界は脱原発、脱再処理に向かっていると言うと、国策だからと黙り込んでしまう。六ヵ所村での受け入れ拒否が早道なのだが、政策を変えるのが先決。3000世帯の村には立派と言うより不似合いな箱モノが数えきれないくらいあり、道路は高速道路より路面が平ら、学校建設費は交付金、天気が良くて景色はきれい。これからは「やませ」で、太陽の顔が見えない日が続くのでしょう。(千葉)

要望書提出に参加しての実感は、やはり大元の原発を止めることが一番肝心だということです。原発を止めれば再処理などしなくてもいいのですから。原燃の方と話をして「ここではない」とひしひしと感じました。しかし、できてしまったゴミはなんとかしなければなりません。再処理ではないもう少し違った方法を見つけていく。そのための科学技術の鍛錬こそが、原燃という組織・会社がしなければならない使命だと思います。(野沢)

最終処分場が決まってないのに、これまで核のごみを貯め続けてきた事を改めてバカげてると思った。核のごみを一ヶ所にまとめて事故が起きたら被害は莫大。各電力会社で最終処分までして欲しいし、これ以上核のごみを出さないで欲しい!こんなに地震の多い国だから、リスク分散!大飯を止めて、他の原発を再稼働させないために、参議院選挙こそは、原発反対で、なおかつ、勝てそうな人をしっかり選びたい。 (遠山)

 

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