4月1日 本社工場のヘドロ出しと機械の救出 ~高橋徳治商店~
牧山社務所での避難所生活を続けていた社長は、
本社工場から水が引けるのを待ち望んでいました。
そして3月25日頃だったと記憶していますが、
初めて工場に足を踏み込む事ができました。
鉄筋コンクリートの本社と工場は流されず残りましたが、
中はグジャグジャで手がつけられません。
この油混じりのヘドロ除去作業は3月30日から開始しました。
油混じりの真っ黒なヘドロはともかく臭くて重い。
これをスコップでひとかき、ひとかき、
大きなバケツのような桶に入れて運び出す
気が遠くなるような作業の開始です。
合羽を着た胸に、腹に、足にヘドロは絡みつき、
足元はスケートリンクに近い滑りようです。
そして、工場は製造のど真ん中での震災なので、
原料の魚や半加工のすり身が溢れ、
3週間をも経過したその臭いは想像以上です。
ヘドロ自体の強烈な匂いにプラスの魚の腐敗臭。
これを4月1日に屋外に撤去しました。
これは生活クラブの全国から来てくれたメンバーと共に挑みました。
大きな水槽にイワシの膨大な量。
そして袋に入ったすり身や他の魚。
何度も吐きそうになりながらの作業でした。
でも見える所の魚は撤去したのですが、
後から聞いた話では、
まだまだ原料の魚は中に閉じ込められている、という事です 。