4月14日 苦悩は続くが、その中に光も!!
4/13の前日に引き続き、機械洗浄の作業をした。今日は社長がいらっしゃり、どこをどのようにやったらいいかを教えてもらいながらだったため、昨日に比べてかなり能率よくできた。具体的には、可動部分をメインに水をかけたり、ブラッシング、霧吹きなどを使って洗浄をしたりした。練り物がこびりついていて、マイナスドライバーなどの金物を使わないと取れない部分も多くあった。分解できる部品は社長にやってもらいながら行った。外にでている計10台程度の機械全てを洗浄した。中には材料が機械の中に残っているものもあり、かなり強い臭いもあった。
昼食時には社長の話を聞かせてもらった。この日、解雇した従業員を日雇いして、第二工場の冷凍庫内の魚を撤去する作業をしてもらったとのこと。あまりの臭いに、10名中2名が卒倒したそうだ。石巻漁港全体がかなり強烈な臭いがあるため、その元になる冷凍庫内の臭いはうかがい知れるが実際には嗅いでいない。午前中に元社員と電話をしていたそうで、電話を切ったあとに「あっ、もう彼は従業員ではないんだ」と気づき、少なからずショックを受けたとのことだった。
帰りは神奈川から支援に来た二人と第二工場と石巻漁港を見てきた。第二工場の大破した姿と、今はさっぱりなくなってしまっている日本一の収量を誇る石巻市場があったところを見た。地盤沈下は1メートルを超えたと言われている。事実、仮修復して高くした(?)岸壁すれすれまで海水は来ていた。
昼食時に社長が、自宅の改装したばかりのお風呂や、新しく買ったテレビなどが全部津波でやられてしまったことをお話ししていた。私たちとしてはどう言葉をかけていいかわからず、だまっているしかなかったが、こうして具体的なお手伝いをすることで、社長が前に進む気持ちを大きくさせられることを期待して支援できればと思う。
今後の予定としては、今週末(16・17日)に工場内を含めて、運び出せる機械は全部生活クラブの水沢センターに持って行き、高圧洗浄機でヘドロを洗い流し、油をさして、電気系統のもの以外を復活させる。モーターなどは量産ものなので、上部の特注品よりはかなり安く手配できるとのこと。1台でも救える機械があればいい。それが復興に向けた強い気持になるのなら。
生活クラブ連合会 相澤和宏