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4月19日 重油混じりの津波は黒い悪魔!!

高橋徳治商店の機械を水沢に救出

 高橋徳治商店の高橋社長の大きな心配事が解消できました。津波の塩水に浸かった機械を、まずは真水で洗うこと。そしてこれを安全な場所に移動する事。これを本日4/19に実現しました。

 工場のヘドロをかきだし機械を外に搬出したことは以前にお知らせしました。6メートル7メートルの津波でした。だから工場の中は水没し全てが重油混じりの海水で覆われました。200㎏から300㎏の機械は22台。それよりも重い3トンクラスはまだ工場の中で横倒しのままですが、外に搬出できた機械の救出は社長の大きな気がかりでした。

 それを救ってくれたのはまたしても太陽食品販売。高徳の社屋に通じる大型車が通行できる道はまだ瓦礫の山。唯一通行可能なのは住宅街の道なので大型は無理。だから4トンか6トンクラスに限定しての車輌手配を依頼しました。現在の太陽の車輌は大型中心。だから小さいクラスは数が少なく、しかも人員の手配も難しいところ、飯能DCの所長である橋本さん自らがハンドルを握り駆けつけてくれました。そして嬉しかったのが運送を委託している会社が自ら手を上げてくれ、自前の4トン車に2人で同一行動を取ってくれました。4トンが2台と生活クラブの2トン車1台。これが石巻の高徳社屋に朝の7時過ぎに到着。飯能組みは当然徹夜の東北道。

 橋本さんにかかればフォークは自分の手足。次々とトラックの中に収めるものの、機械の1台1台が変則的な形をしており、機械をうまく組み合わせてみたのだが、2台だけが積みきれずに残りました。これは後日、生活クラブの2トンで運びます。

 彼らは生活クラブ水沢センターでもてきぱきと機械を下ろし、3人は何事もなかったかのごとく帰っていきました。この場を借りて感謝の気持を表します。本当に太陽食販には助けてもらうばかり。感謝です。

 水沢に下ろした機械は真水で洗うこと。そして油に塗れた肌を拭う事。これを高圧洗浄機という武器があれば、いとも簡単に退治する事ができると目論んでいました。

 甘い、非常に甘い!! 重油混じりの津波は黒い悪魔。高圧洗浄機ぐらいでは手も足も出ないのです。細かな所まで入り込んだヘドロは落とせます。しかし汚れは一切落ちない。これはせっけんと人力タワシでないと落ちないのです。

 岩手の組合員の皆さん、特に水沢周辺のみなさん。ヘルプです。急ぎませんから1台、また1台と、洗い、水をふき取ってから倉庫の奥に収納する作業をしたいのです。石巻の高徳の社屋でも同じ作業をやりました。そこでは水は出ません。花巻から持ち込んだ少量の水が便りです。しかし水沢は水が出ますし、土ぼこりも舞いません。条件がまったく違います。少人数でもできる作業なので、皆さんお願いします。黒い悪魔との格闘を!!

大木 敏正

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