「フォーラムの森」草刈り&バーベキュー交流会①
重茂の笑顔
理事長 熊谷 由紀子
7月30日「フォーラムの森」の草刈りを行いました。今年3回目の草刈りになります。今回は、草刈り後の夕方に重茂の皆さんとの交流会を行いました。この模様は、これからホームページに掲載してまいりますのでご覧ください。
当日は、朝から時折激しい雨が降る最悪の天候となってしまいました。それでも草刈り隊は、予定通り7時には出発。その雨も奇跡的に9時前にはあがり、安堵しました。この頃から、近所の子供が入れ替わり漁協にやってきました。バーベキューが行われるかどうか心配で様子を見に来ていたということです。後から子どもたちがこの日のことを本当に心待ちにしていたことを聞き、うれしく思いました。
この日の交流会の開催は、重茂の現実に向き合うと果たして行っていいものなのか判断しかねていました。「今まで何も楽しいことがなかった」という重茂の人たちの言葉。「重茂の人たちを笑顔にしたい」という私たちの思いはあっても、本当に重茂の人たちに受け入れてもらえるのかどうか不安で一杯でした。そのような私たちにとって大きな力となったのが、漁協の高坂参事の言葉でした。「重茂はいつまでもくよくよしてはだめです。7月には合同慰霊祭を行って区切りをつけます。ぜひ、交流会はやってください」という思いもよらぬものでした。そして、出来うる限り漁協も協力することを申し出てくれました。
開始の5時前には、おおぜいの人が集まってくれました。初めは子どもと高齢者が多かった会場も、時間が経つにつれ10代から30代の姿が目立ちました。生活クラブのメンバーからは、「重茂は若い人が多い。」という驚きの声があがっていました。最終的に会場に集まった重茂の皆さんは640人。重茂の3分の1以上の人が来てくれたことになります。生活クラブの参加者120人と合わせ、総勢760人規模となりました。子どもや高齢者はステージを楽しみ、それ以外の参加者は会場にあちらこちらで車座になっての宴となりました。重茂の人たちからは、「楽しい」「おいしい」とともに、たくさんの「ありがとう」という言葉をもらいました。そして、会場は笑顔で満開になりました。
今回うれしかったことの一つは、重茂の人たちと生活クラブのメンバーが一緒に動き、語り合い交流できたことです。重茂の人たちは口数が少ないと思っていたのは、思い違いでした。よく話すし、話が楽しいです。打ち解けると歌も出てきます。2次会で漁協の職員、若い漁師の方との「輝く重茂の海に♪♪」の大合唱は、忘れられない思い出となりました。また、重茂と生活クラブの若手が明け方まで漁業について語り合ったと聞きました。このようなことが自然にできるとは、思ってもいませんでした。重茂と生活クラブがつながりを深め、新たな一歩を踏み出したことを肌で感じました。
今回の交流会を開催するにあたって、多くの方のお力をお借りしました。とても岩手の力だけではできませんでした。バーベキューの準備や余興で華麗なダンスを披露してくれた重茂漁協・女性部の皆さん。練習期間がなかったにも関わらず快く太鼓演奏を引き受けてくれた重茂中学校3年生の皆さん。重茂中学校の生徒と同じステージに立って太鼓演奏をしてくれた山梨単協「らん・La・乱」の皆さん。企画に賛同しご協力いただいた重茂小学校と重茂中学校の学校長そして教諭の皆さん。茨城から野菜を積んだトラックを走らせてくれた丸エビ倶楽部の皆さん。お肉を格安で提供して下さった生産者の皆さん。お祭りは任せろと駆けつけてくれた親生会の皆さん。山梨・神奈川・千葉・東京・埼玉・群馬・栃木・青森単協の皆さん。ステージを盛り上げてくれた連合会「OH!!!萌えワカメ一座」の皆さん。そして重茂漁協と岩手の皆さん。ありがとうございました。心より感謝いたします。