「フォーラムの森」草刈り&バーベキュー交流会④
苦戦の草刈
専務理事 大木 敏正
「フォーラムの森」の草は雨の力を借りて元気だった。
今回の草刈参加メンバーには90人が名前を連ね、大勢が名乗り出てくれた。6月18日の事前草刈は32人、草刈機7台で3時間かかった。だから倍の60人で草刈機12台なら半分の1時間半で終わらせる事が出来るとふんだ。残りの30人は重茂小学校と中学校を中心とした地域の草刈に回ってもらい、森の混雑による危険を回避したい思惑もあった。
7月30日の早朝7時。大勢が参加してくれ草刈は始まった。しかし目論見は僅か30分で破綻してしまった。6/18の時と比べ草の勢いが違っていたからだ。焦った。このままでは予定通りには終わらない。そこで地域の草刈部隊を急遽森に結集してもらう事とした。
さすがの精鋭部隊。30人が参戦してくれてからは見違えるように作業ははかどり、予定の45分前には全てを完了できた。その後直ちに「湯ったり館」に直行し汗を流した事は言うまでもない。
草刈機は26台を準備した。飯能DCの草刈機を入荷便で移動してもらったり、福島や青森からも持ってきてもらった。そして大半は岩手の組合員の個人所有の草刈機を貸せてもらった。今回の草刈のために新品の歯を購入して提供してくれた組合員も多い。しかも草刈の歯は「ピンからキリ」まであるが、最上の歯を準備してくれた組合員がたくさんいた。みんな自腹で申し訳なかったが甘える事にする。
その草刈機を操作できる人は90人の中で限られている。26台準備したとしても操作できなければ話にならない。当然ながら初めて草刈機に触る人も多くいた。岩手の組合員には経験者も多くいたが、その岩手でも初めて挑んだ組合員もいた。そして埼玉の組合員、連合会の女性職員と大勢が始めて草刈機なるものを操作した事を報告する。中には草刈機の切れ味に楽しさを覚えた人もいたようだ。
そして青森の太山さんには感謝したい。前日重茂に入り、真っ先に向かってくれたのが森。どこから手を着けたらいいのか迷う程の草「だろう」から、と導入路の草刈をやってくれた。この太山さんの前日の草刈が無ければ、参加者の腰が引けたと思う。導入路を作ってくれたから、参加者は自分の背丈ほどの草の中に入っていけた。このような見えない部分での協力が全てを支えてくれている。それは他にもあるだろう。みんなに感謝だ。
手に怪我をしてしまった人がいたものの、大きな事故もなく終わらせた事が何よりだ。フォーラムの森に植林し、それに無責任でない生活クラブがある。そんな積み重ねが夕方からの交流会の大成功を生んだ。そして今年はこれだけ大勢が参加してくれたが、来年以降をどうしようかと考え始めた。まあ、何とかなるだろう・・・。遠くから駆けつけてくれた皆さんに感謝。そしてそれを支えてくれた岩手のメンバーにも感謝。