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2011「重茂パック」最終便に立ち会ってきました。

 2011年「重茂パック」の発送最終日である11月25日、その水揚げから発送までに立ち会うため、午前3時、盛岡は雪が舞い寒さが厳しい状況の中、熊谷理事長と共に宮古魚市場と重茂漁協へ行ってきました。午前5時30前に宮古魚市場に到着してみると、すでに活気に満ち溢れる魚市場。そして、重茂漁協の船3隻も定置網からもどってきており、船から魚を水揚げしている真っ最中でした。水揚げされた魚は鮭がほとんどでしたが、イカやしょっこも揚げられていました。

 フォークリフトが何十台も動き回っている慌ただしさの中にも正確に水揚げされた魚を種別とサイズ別に振り分けており、本当に無駄のない働きぶりで圧巻でした。

 後の漁協からの話では、今日の水揚げ量はここ最近ではもっとも多いとのことでした。その後、セリの現場と水揚げされたすべての魚を見学させてもらいました。セリに関する知識は正直言ってゼロなので解りませんでしたが、海に込める情熱はすごく伝わってきました。すべてが感動でした。

 その後、加工場へ移動しました。加工場へ着いた時ちょうど重茂パック「秋鮭」の発送準備を行っていました通常の重茂パックの準備であれば女性数名で準備を行うとのことですが、今回は瓦礫撤去に出ていることと数量が限られていることもあり男性3名で準備していました。今年の秋鮭は4号サイズ(4㎏)が箱詰めされていました。

 重茂漁協本部事務所及び加工部にて高坂参事と後川課長がお忙しい中私たちのために談話の時間を作っていただきました。談話の内容は、現状の重茂漁協復興計画の進捗状況、秋鮭とわかめの収量、そして、来年に向けた重茂漁協の方針について話を聞かせていただきました。鮭の漁獲量は全国的にも不漁で重茂漁協でも例年より少ない漁獲量とのことですが、わかめの収量としては今年の冬で約2500トンの水揚げが期待できるとのことです。そして、来年中で70%~80%までの復興計画が進むことができるとのお話がありました。また、現在2人で1隻の船を共同で使用して仕事を行っている状況から、来年は1人1隻の船を漁協で準備し操業する方針とのことで、これから来年に向けて話合いが持たれるとのことでした。

 そして、今年の重茂パックの発送がすべて中止されることなく予定通りに実施できたことへの感謝の気持ちを伝え、12/3宅配企画である「生いくら」の取組の確認及び「新巻鮭」の企画についての段取りを行いました。「生いくら」の取組みについて、今年は鮭が少ない状況なのですが、これからあわびの口開けで人出がそちらに入ることから時期は12/3がちょうどいいこと、そして申込み数の状況から100本のメスは準備しますとの返事をいただきました。また、新巻鮭の取組については、鮭が不漁の状態であるため時期を決められないこともあり体験学習は難しいとのことです。しかし、重茂では1世帯で毎年20本ほどの新巻鮭を作るとのことで、同時に生活クラブ向けに作ることはできるそうです。ただし、量が少ないこともあり価格は例年より高くなりますとのお話でした。

 今回重茂に行ってみて強く感じたことは重茂漁協の復興に向けて共に前へ進むこと、そのための最大の支援はやはり「利用結集」。利用結集して現地に何度も入り信頼関係をより深めていく必要があることを感じました。

報告:佐藤公洋

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