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35万人組合員の想いがかたちになる!!

 4月26日、私たちのカンパによって造船した第二与奈丸の進水式が、大船渡のドックで行われました。この日の大船渡は桜が満開。新しい船の完成を一緒に祝福してくれました。

進水する第二与奈丸

 神官による安全祈願、大漁祈願のあと、いよいよ色鮮やかな大漁旗で飾られた第二与奈丸の進水です。船をつなぎとめている太いワイヤーを少しずつゆるめ、船を海へとほんの少しずつ移動させていきます。造船所の皆さんが丹精込めて造った船を傷つけないよう細心の注意を払っていることが伝わってきました。数分かけて進水させた船を待機していたタグボートで曳航し、無事進水式は終了です。

タグボートに曳かれ海へ

 海に浮かんだ第二与奈丸は、エンジン音を響かせ海を走り出します。巨大な船体をドックの中で窮屈そうにしていた船が、海に出られたうれしさをエンジン音と白い波で表していました。白い船体、風にたなびく大漁旗、そして海を歌った演歌を大きく流しながら湾内を走るその姿、それを見守る重茂漁協の伊藤組合長、そして理事の皆さんの感慨深げな表情を見ていると本当に船を送って本当に良かったと思いました。

 その後、漁協の皆さん、船を造ってくれた須賀ケミカルの須賀社長と一緒に第二与奈丸にのせてもらい10分程度の湾内クルーズ(?)。耳をつんざくダッダッダッという力強いエンジン音と波しぶきを受けながら、この船が重茂の海で活躍する姿を思い描きました。

みんなで贈った大漁旗船に印された文字

 第二与奈丸の操舵室の両脇には「贈 生活クラブ生協」と印してあります。この日インタビューを受けていた伊藤組合長は、「船がなければ海に出られない」と繰り返していました。海で生活する人にとって最も大切な船を私たちは造りました。一人ひとりのカンパという行動、それによせた気持ちが、船をも造る力を持っていることをあらためて実感できた日でした。

 5月17日には、重茂で「船おろし」が行われます。船の完成を地域のみんなで祝うものです。重茂漁協では、生活クラブの皆さんと一緒に喜びを分かち合いたいと申し出てくれました。それを受け生活クラブ全体で参加を呼び掛けています。おおぜいで行きましょう。復興への小さな1歩ですが、意義ある1歩です。重茂の皆さんと一緒にお祝いしましょう。

 重茂漁協は定置網を4つ所有しています。その1つの与奈漁場(定置網)の定置船、第一与奈丸は津波で流され宮城県・金華山沖で海上保安庁の船に発見されました。それを昨年4月に重茂まで曳航してきました。遠く流された船が無傷であったことは奇跡としかいいようがありません。第二与奈丸は、行方がわからなくなってしまいました。今回は失った第二与奈丸の造船を行いました。

 4月25日に今期の養殖わかめの収穫が終了したということです。そして、23週のライブリーからこのわかめの取り組みが始まります。重茂の人たちが苦労して苦労してやっと収穫にこぎつけたわかめです。きっちり利用結集して重茂の皆さんを笑顔にしたいものです。重茂はこれから養殖こんぶ、天然わかめ、夏のウニ漁と続いていきます。そして8月には、待ち望んだ「重茂味まつり」の再開を予定しています。

報告 熊谷由紀子

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