重茂の「春いちばん」出荷です!
重茂の「春いちばん」の出荷が始まりました。
1月15日、生活クラブの「肉厚わかめ」の生産者、重茂漁協で旬の味覚「早採りわかめ春いちばん」の出荷式が行われました。東日本大震災でおよそ1100台あったワカメの養殖施設がすべて壊れましたが、現在はその7割が養殖を再開し、今年は震災前の30トンの出荷を目指すということです。
重茂漁協の伊藤隆一組合長は「待ちに待った収穫を迎えられて嬉しいです。春いちばんが皆さんから認められてきたと手ごたえを感じています。」と話していました。
この日の出荷分は400キロ、来賓の方のテープカットの後に、保育園の子どもたちから「おいしいワカメをみんなに届けてください」とトラックを運転する職員に花束が贈られ、「五感で味わう・重茂の春いちばん」の横断幕を付けた生活クラブと重茂漁協のトラックは各地に向けて出発しました。
出荷式終了後、今朝収穫した採れ立ての「春いちばん」のしゃぶしゃぶ試食があり、地元の人たちや子どもたちがしゃきしゃきとした歯ごたえを楽しんでいました。
宮古市沖では、14日、漁船が座礁して燃料の重油が流れ出ましたが、大きな影響はないということでした。
重茂の存続を大きく左右するのが「春いちばん」の販路拡大です。
震災後、養殖わかめの生産者は激減、重労働を理由に廃業を考えている高齢者が働き続けていくためにも、比較的収穫の労働負荷が少ない「春いちばんわかめ」を収穫・流通させることでで、一人でも多く漁業継続をし、さらに若い漁業者の育成につなげたい。その思いが込められているのが「春いちばん」です。
生活クラブ岩手で「春いちばん」の取り組みを始めてから今年で7年目になります。昨年からは念願だった生活クラブグループ全体での共同購入企画が始まりました。私たちは食べて復興支援する活動を強化することで重茂地域の活性化に貢献したいと考えていますが、今年は責任消費できたのか不安を覚えています。
今私たちにできることは、震災を忘れないこと、組合員一人ひとりの食べる力を束ねることです。
(理事長 豊川京子)